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CADソフトについて① ~過去のソフト達編~

最近ひたすら、現場出ているよりPC前で図面を描いている時間が長いです。
設計士ということを考えると、当たり前なのかもしれませんが、
現場監督出身の自分としては少々珍しい時期かもしれません。
(20時間椅子に座りっぱなしとかなので肩やら腰やらが悲惨・・・)

ありがたくもお仕事が増えてきたということもあり、
業務効率化とパースのクオリティアップを狙い、
BIM対応の3DCADソフトを先月頭より導入しております!

建築の仕事をするにあたって、
どのソフトを使うかというのは本当悩むところだと思います。
今回のブログはややマニアックなうえ長くなりそうです。

自分のCAD遍歴については、
 学生時代:Vector Works
 新入社員時代:AutoCAD LT
 転職後:DraftSight
あと合間にちょこっとJwCadやアーキトレンドを触ったこともあります。

Vector Works(ベクターワークス)はメジャーですね。
私の周りの店舗デザイン出身の方々は皆様Vector Works使われており、
個人的にはデザイナー様向けCADソフトのイメージが強いかもしれません。
学生時代、全っ然使いこなしてなかってですね!
課題をこなすための最低限の操作しか出来ていなかったなぁと今となっては思います。

その程度ではありますが、触っていた印象としては
 ・曲線、曲面の操作が非常にしやすい
 ・表現が豊富
というのが一番のメリットだったように思います。
授業が3Dソフトとしての使用を主体としていたこともあり、
特にその印象が強いのかもしれません。
Adobe系ソフトとの連携がしやすいのも良いのではないでしょうか。

学生時代使いこなせていなかったと先述しましたが、
今思うと自分の作図プロセスに問題あったのかなとも思います。

ある程度の完成形のスケッチが頭の中に出来上がっている状態で、
それを形づくるために使うソフトとしては非常に優秀なところを、
行き当たりばったりで進めていた自分は良くなかったのかなと・・・。

ちなみに当時の母校校内でなぜか
「Vector Worksは実務だとほぼ使われていないから覚えても無駄だ!
 なんで学校はこんなソフトを授業で使うんだ!」
という風潮があったのですが、

バリバリ実務で使えます!!

仮に入社先がベクター使っていないとしても、
ベクター触れれば大抵の3DCADには対応できるので、
今現役の学生さんは腐らずガンガン触れていくのが一番良いと思います。

 

とは言え、やはり私の最初に入社した会社では使っていませんでした。
入社後触れるようになったのはAutoCAD(オートキャド)です。こちらも超メジャー。

ベクターが当たり前のように3D使用だったのに対し、
AutoCADは全て2Dで作図していました。
(そもそも自分が触っていたLTは2Dしかなかった)
ゼネコン系はほぼAutoCADかJwかじゃないかなと思います。
データ形式としても、AutoCADで使われるDWG、DXFが一般的に流通していますし・・・。

これが個人的にはとっっっても使いやすくハマりました。
手書きに非常に近い感覚で作図が出来る、
線種・線太さの設定がシンプルでとてもしやすい、
コマンドラインが超便利!
 ※コマンドラインについて詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ
  平たく言えばショートカットキーの延長のような感じです。

 

転職後の会社は家族経営の工務店で、
CADソフトは上司の持つアーキトレンドでした。
しかしアーキトレンドの使用アカウントを増やすのも高く、
AutoCADを導入してもらうわけにも当然いかず(AutoCADも高い)、
Jwcadのクロックをはじめとする操作は肌に合わず、
自分用に良いソフトはないだろうかと探して見つけたのが
DraftSight(ドラフトサイト)でした。

こちらのソフトは超マイナーで、今でも同業者に言っても知らない方の方が多いです。
が、ソフトの中身はほぼ「無料AutoCAD」!
 ※当時は無料で使えましたが、今は有料となっております。
  といっても年間2万円程度とかなりお安めです。

上司の許可のもと、ダウンロードして使ってみると、
本当にほぼAutoCAD LT!
操作感にほぼ差異もなかったため、ここから現在に至るためずっとこのソフトを使い続けていました。

操作画面はこんな感じ
    

ただ、こちらのソフト、
あくまでもシンプルな機能の2DCADであり、
作成図面の枚数が増えてくると少しキツさを感じるようになってきました。
広大な1枚の紙の上に、線を描いていくものなので、
最終的にこうなってきます。

図面がいっぱい。
この図面、それぞれ連携しているというわけではないです。
描いてあるのはただの線なので。

こうなったときの一番の問題としては、
設計変更があった際にこの図面の一つ一つについて
全て修正していかなければならないという点なのですよね。
自分ひとりでやっていると時にはチェックの見落としが発生してしまうこともあり、
なんとかせねばと思ったのも新しいCADソフトの導入を検討した理由のひとつです。

 

相当長くなってきたので、
新しいCADについては次回ブログに続きます!